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©高橋美江(絵地図師・散歩屋)
 
TamateBox120216_ed 昨日、運よく、この2月1日に発行されたばかりの写真集『海の玉手箱』を入手することができました。サブタイトルに「都会住民から見た銚子・外川の魅力」とあります。
 私も大好きな外川の町並みを、生粋の江戸っ子で「お散歩写真家」の高橋美江さんが企画・監修し、高橋さんと立教大学の学生たちが撮ったものです。

 江戸時代に、紀州の漁民たちが拓いたという漁港の上の高台から、どれもが南の海に通じる、8本の坂道には、当時の石畳がまだ何ヶ所か残っています。この坂道には、「一心通り」「本浦通り」のように一つ一つ名前もついています。港に出ると、カモメを始め、たくさんの海鳥たちに出会えます。まるで、渡辺真知子の『かもめが翔んだ日』の歌詞が浮かび上がるような光景が広がっています。

 お散歩の途中でふらっと立ち寄るのに丁度よい、『外川ミニ郷土資料館』も用意されています。

 同じ石畳でも、横浜の馬車道のような近代風の洒落た雰囲気とは異なり、江戸期以来、連綿と続いてきた漁師町の鄙びた様子が、都会の学生たちによって、写真集の中に見事に切り撮られています。住んでいる人々にとっては当たり前の、都会人にとってはファンタスティックな世界が、静かに佇んでいます。
 皆様も、是非、この写真集を手に取ってご覧ください。そして、外川の町へお越しになって、「自分だけの外川」を発見してください。