63にもなって石や地学に興味を持つとは、思いもしませんでした。
「船頭会」ガイドの知識拡大の意味もあり、安藤先生を主体とする千葉科学大の「銚子ジオパーク基礎講座」、及び「マスター講座」に参加しました。
今までは、ジオ、地学等なーんも興味もなく、酔っ払って60代になってしまっていた次第です。
大学での講義も、基礎⇒マスターと進み、少しは銚子の偉大な地層が
分かるようになってきました。
愛宕山 1億5千万年前
犬岩 1億5千万年前
犬吠埼 1億2千万年前、白亜紀、恐竜が灯台の付近で相撲を取っていた?
後日、灯台下の恐竜の足跡化石らしきものを、石垣館長(林原自然科学博物館)に鑑定してもらうも”ハズレ!”でした。
恐竜の足跡化石の”ハズレ!”は、安藤先生始め皆が落胆しましたが、白亜紀の犬吠、銚子としてはどこかに
恐竜 化石があっても・・・というロマンがあります(いわき市では首長竜が発見されている)。
また屏風ヶ浦には人類の祖先の記録がある270万年前の火山灰層(Na-G)名洗ガーネット層が、散歩している目線の高さにあるとは更に驚きでした、稀な場所でもあるためサンプル採集に多々訪れるようです。
更に、銚子とは、こんなにも稀な地層や化石がある場所なことも知りました。
古銅輝石安山岩(キラリと輝く溶岩)、黒生チャート(千年で数ミリ堆積する深海の堆積岩、1万2千キロを数億年かけて旅し、やっと黒生に現れたのに、現在、殆どゴミの中!)。
海鹿島礫岩(黒生~犬吠に点在)、フズリナ(3億年前の化石)、トリゴニア(1億2千万年前の化石)・・・しかし、母ちゃんに言わせれば”たかが石でしょ!!”・・・ですが。
現在、ジオパーク本登録に向け、ジオスタッフ一同、一生懸命準備中です。
銚子には、海を始めとして、他にも誇れるものがたくさんあります。
それらの情報を自信を持って発信し、観光客に対して銚子を、”行ってみたい街””住みたい街”にするため、街全体をきれいにすることを心がけ、行動し、大人から子供に至るまで、街のよさを継承していくことです。
沖行く船を見ながら温泉に入り、いわし船や多数の漁船が眼前に・・・夕食は”恐竜の刺身かな?”
それと”化石の漬物あえ”だろうか?
等を白亜時代の大地の上で楽しめ、経済効果も見込めます。
最後に、道路端の大きな石や岩を見て長く佇んでいる人を見ても変に思わないでください、多分、その人の頭の中は、無酸素時代の地球(緑の石)や酸素が戻り生物が再繁栄した頃(ピンクの石)を思い描きながら、数億年の昔をさ迷っていることでしょう。
そのうちの一人が私かも知れません。
犬吠の 地層のロマン 白亜かな ! フズリナの伊藤
写真左上は、手前2個がトリゴニア(三角貝)、奥の3個が高神礫岩。
写真右中は、奥がトリゴニア、他がシジミ貝。
写真左下は、フズリナ(紡錘虫)を豊富に含む高神礫岩。